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少女革命ウテナ

ユリ熊嵐」の監督が手掛けたアニメの駆け出しの頃のアニメです。
好きだったんですよね。このアニメ。
そこで、映画版があったので、みました。
今一つTV版では分からなかったので、これみて納得した。
あの世界は王子様を失ったお姫さまの世界です。
生きながら死んでいる世界。
このウテナの場合は、姫宮アンジーの兄の世界の中です。
姫宮アンジーにとって兄は王子様でした。ですが、婚約者がいながらも、
アンジーと禁断を超えた。
アンジーは自分の王子様の兄になにをされてもいいとおもっていたから
受け入れたが、兄はどうしてもそうしてしまった自分を受け入れられず
アンジーをペイントナイフで刺して、自分は窓から落ちて死亡。
しかし、アンジーを手放したくないから、世界に閉じ込めてしまう。
永遠に自分の花嫁として、アンジーもそれを受け入れていた。
通称「薔薇の花嫁」ですな。
あの中のただ一人のお姫様です。
そして、お姫様を手にいれた人は、その世界ではどんな願いもかなえられる。
何かの拍子で外の世界からやってきた人間は決闘者「デュエリスト」として
お姫様を得るために戦う。
映画の中ではウテナは、自分の前からいなくなった恋人が、ここに居たことに驚いたが、恋人がなぜいなくなったか、その理由を思い出す。
アンジーは兄の王子様を失い、ウテナも王子様を失う。
自分のせいで死なせてしまった王子様、おなじ境遇。
手をとりあって、ウテナとアンジーはこの世界から外の世界へと、自分たちの世界を
変える為の自分たちの決断をした。王子様を求めない。
それが「世界を変える力」だった。
閉ざされた世界から抜け出した場所で、二人は互いに手をとって世界の果てへ。
デュエリスト達は、新たな薔薇の花嫁をかけて、まだ世界にとどまってる。
自分たちが、この世界とは異質な存在だと知りながらも。
影絵の子たちは、あくまで影、アンジーとウテナの影。
あそこにいる世界の住人は、どこかの世界の住人の影で成り立っている。

漫画の方で、最後にウテナとアンジーがプラネタリュウムで一緒に目を覚ますシーンがあったのがそういう事だった。
二人そろって、一緒の世界に。
ユリ熊嵐」もおもしろかったからなー。